監修
国立病院機構大阪医療センター 感染症内科 医長 西田 恭治 先生旅行にいくときは、どうすれば良いですか?
主治医に相談した上で、十分な準備をすれば安心して旅行を楽しめます。
国内旅行(家族旅行や修学旅行など)
旅行の計画を立てたら、まずは主治医の先生に相談し、必要な薬の数や旅行先の血友病治療施設について確認しましょう。
また、緊急のときに備えて、患者さんの名前、血友病のタイプ、重症度、血液凝固因子製剤の種類、緊急連絡先、緊急時の対処法を第三者にもわかるように記した患者カードを用意しておくと良いでしょう。
最近では、数ヵ月間の室内保存が可能で、クーラーボックスに入れての移動が不要となる製剤も増えています。自分が投与している製剤の保管方法を確認しておきましょう。
修学旅行の場合は、患者さん本人による注射が必要です。注射するタイミングや場所について、保護者と学校の先生であらかじめ相談しておくようにしましょう。
海外旅行(家族旅行や出張など)
海外にいく場合も同様に、主治医の先生に相談し、必要な薬の数や旅行先の血友病治療施設について確認しておきましょう。
また、機内に薬を持ち込むときや、入国のときに医師の証明が必要になることもあります。血友病であることを示した証明書や手紙を主治医に用意してもらうと良いでしょう。
血友病であることの証明書のサンプルは、世界血友病連盟(WFH)のホームページにあります。海外旅行先の病院検索も可能です。
詳しくは下記よりアクセスしてください。
https://www.wfh.org/en/home