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ライフステージに応じた⾎友病のつきあい⽅暮らしのヒント(医療費助成制度)

監修

静岡県立こども病院 血液凝固科 小倉 妙美 先生

血友病治療の医療費助成制度があり、複数の制度を利用することで自己負担額は実質無料になります。

日本では、血友病治療の経済的負担を軽減するための医療費助成制度があり、複数の制度を利用することによって自己負担額が実質無料になります。

各制度を利用するには、窓口への申請が必要です。また、申請時期によっては治療開始時にさかのぼって制度が適用されないこともあるので、早めに主治医や医療ソーシャルワーカー(MSW)などに相談しましょう。

医療費助成制度以外にも、生活費や介護にかかる費用に対する助成や手当があるので、どんな制度が受けられるのか確認してみると良いですよ。

血友病患者さんの医療費助成制度

血友病患者さんが医療費助成制度を利用した場合の負担額の比較グラフ

公的医療保険

健康保険

職業や勤め先によって加入する健康保険が異なります。加入者の年齢や所得に応じて、かかった医療費の7~9割が健康保険から支給され、残りの自己負担額を医療機関の窓口で支払います。

血友病の医療費助成制度

特定疾病療養

高額な治療費を継続して支払う必要がある疾患に対し、自己負担金を軽減する医療費助成制度です。

申込先:加入している健康保険の窓口

小児慢性特定疾病医療費助成制度

20歳未満の患者さんが対象です。この制度を利用すると、血友病治療の保険診療にかかる自己負担額が無料になります。

申込先:保護者の居住地の保健所