PIDは生まれつき免疫のはたらきに支障のある病気の総称です。
基本的には遺伝性の疾患ですが、同様の症例が家族に現れないという報告も多くみられます(家族の中で1人だけ発症する特発例もあります)。
大きくは8つに分類され、細かくは約300種類のタイプに分けられます。
そのため、疾患のタイプによって原因や必要な治療が異なります。
主な治療法は3種類です。
症状によっては病院でおこなう静脈注射と自宅でおこなえる皮下注射による治療を選ぶことができます。軽症の場合は、きちんと治療を続けることで健常な人と同じように日常生活を支障なくすごすことができますが、急に症状が悪化する場合もあるので、専門医による継続的な治療と経過観察が重要です。
抗体とは免疫系のうち、体内に侵入した細菌やウイルスなどの病原体を排除するはたらきをもつたんぱく質です。5種類の抗体が存在し、それぞれの作用する場所や、はたらきが活性化するタイミングが異なります。血液中ではたらく抗体のうち、最も多いのは「免疫グロブリンG(IgG)」です。
抗体には以下の特徴があります。
このように、抗体は病原体から体を守るために、とても重要な役割を果たしています。
PIDは生まれつき免疫のはたらきに支障がある病気の総称です。基本的には遺伝性の疾患ですが、家族に同様の症例が現れないという報告も多く見られます(家族の中で1人だけ発症する特発例もあります)。大きくは8つに分類され、細かくは約300種類のタイプに分けられます。
主なタイプは以下の8つです。
※変異:遺伝子の機能が低下したり、または失われたりすることをいいます。